雑穀のふるさと岩手県花巻市

株式会社みちのく伊藤ファーム

内容
【代表】伊藤 俊幸

【所在地】弊社は、岩手県の中央部にある花巻市 石鳥谷(いしどりや)町にございます。自然豊か な北上山地の最高峰早池峰山(標高 1917m)から 流れ下る稗貫川を水源とした昔から米作りが盛ん な地域で営んでおります。

【設立】2012 年(平成 24 年)10 月

【商標】「銀河の実(みのり)🄬」というブランド商標で、穀物を販売しています。

【主な生産物】古代米と言われる「黒米」「赤米」を中心にいわゆる「雑穀(ひえ、あわ、 きび、たかきび等)」を生産しております。従来は白米を生産しておりましたが、米の生産 抑制策が続く中、まだ認知の少なかった「黒米」、「赤米」へ早期転換しました。 当時は「水田は色のついた米を栽培するところではない」と非難の眼差しを向けられた時期 もありましたが、今は様々な方からのご理解をいただいております。

【生産量や内容】黒米、赤米の生産量は年々増えてきて、現在は自社栽培面積約 40ha、協 力生産者面積約 80ha のほ場で、黒米を主体に約 400〜450 dの生産をしております。 栽培品種は、黒米は「あさむらさき」と「おくのむらさき」、赤米は「紅ごろも」と「夕や けもち」のそれぞれ2品種を栽培しています。

【生産物の供給先】全国各地の大手メーカーから小さなお米屋さんまで幅広く供給してい ます。その中にあっても、近年、販売店からの引き合いが増え、取り組み始めてから 10 年 余を経て、弊社の取り組みに漸く社会が追いついてきたという思いであります。今後は卸体 制を整備し、できる限り競争を避け安定した生産販売ができるような仕組み作りをします。

【地域活性化の取り組み】古代米は、生命力が強く、荒れ地でも育つ特質があり、こうした 性質を利用して、中山間地域の生産者が栽培しやすく、地域の集落ぐるみで栽培に取り組ん でくれているところも増加傾向にあります。また、古代米の播種から収穫後の乾燥、色彩選 別等の調製、卸販売まで、すべて弊社が責任をもって対応しており、これからも古代米の栽 培に取り組んでみたいと手を挙げてくる生産者や団体に対しては、積極的に応援の手を差 し伸べて、地域の活性化に役立っていきたいと考えております。

【今後の見通し】年々古代米に対する需要は増大してきており、それに対応するための生産 地と協力生産者の確保が課題となっている。また温暖化による環境の変化にも影響を受け やすいので北海道に次ぐ広さがある岩手県の地の利を活かし適地適作を見極め、地域の生 産を支える体制を整備していきます。いずれは東北(みちのく)地方を雑穀の大産地となる べく夢を描いております。

【安心安全への取り組み】食品において一番大事なのは安全への取り組みです。これまで極 力農薬等の使用量を抑制した農業に取り組んできましたが、今後は有機穀物栽培にも積極 的に取り組む考えがあります。それに対応すべくスマート農業への転換もすでに実行して おり、圃場の管理などをデータ化することで最大限の効率化を行い、有機農業の普及拡大に も力を注ぎ、持続可能な農業や活力ある地域社会の実現に寄与していきたいと考えています。
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スマート農業
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田植えの様子
田植えの様子
社屋
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